カンボジア野党指導者の軟禁解除 EU制裁の回避狙う

東南アジア
アジアBiz
2019/11/10 18:31
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【プノンペン=大西智也】カンボジアの司法当局は10日、2017年に国家転覆を企てた容疑で逮捕され、現在は自宅軟禁中の野党指導者、ケム・ソカ氏の軟禁を条件付きで解除したことを明らかにした。フン・セン政権は別の有力野党指導者、サム・レンシー氏の帰国を阻止するなど野党の弾圧を続けている。欧州連合(EU)が経済制裁を検討しており、EUの動きを回避する狙いがありそうだ。

自宅軟禁を解かれたケム・ソカ氏(2017年、カンダル州)=ロイター

ケム・ソカ氏は旧最大野党、カンボジア救国党(CNRP)の党首で、カンボジアへの帰国をめざしている同党党首を務めたサム・レンシー氏と並ぶ有力野党指導者。ケム・ソカ氏は自宅軟禁は解除されるものの、海外渡航や政治活動は引き続き認められていない。

フランスに亡命中だったサム・レンシー氏は9日にマレーシアのクアラルンプールに到着。カンボジアへの帰国をめざしているが、フン・セン首相は入国すれば「即逮捕する」と警告。帰国が困難な情勢になっている。 カンボジアは総輸出額の約4割がEU向け。EUが制裁に踏み切った場合には、好調な経済に大きな影響を与える可能性がある。フン・セン政権はEUの出方をにらみながら、旧野党勢力と対峙していくとみられている。

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