両陛下、オープンカーで4.6キロ 歓声に笑顔

「令和」新時代
2019/11/10 15:59 (2019/11/10 17:40更新)
保存
共有
印刷
その他

天皇、皇后両陛下に向かって日の丸の小旗を振る人たち(10日、東京都千代田区)

天皇、皇后両陛下に向かって日の丸の小旗を振る人たち(10日、東京都千代田区)

秋晴れの空に行進曲と人々の歓声が響いた。10日午後、東京都心部で行われた天皇陛下の即位を祝うパレード「祝賀御列の儀」。皇居から赤坂御所までの約4.6キロの沿道は、天皇、皇后両陛下の姿を一目見ようと集まった多くの人で埋まった。両陛下は車上から手を振り続け、祝意に笑顔で応えられた。

【関連記事】 天皇・皇后両陛下、にこやかに 即位祝いパレード

この日の東京都心は朝から快晴となった。午後3時ごろ、皇居・宮殿の南車寄せに姿を見せた両陛下は勲章を身につけ、陛下はえんび服、皇后さまは白いロングドレスにティアラ姿。並んで国歌の演奏を聞いた後、陛下がオープンカーの右後部座席に、皇后さまが隣に座られた。

この日のために作曲された行進曲「令和」が宮内庁楽部により奏でられると、両陛下を乗せた車はゆっくりと出発。宮殿前の東庭には、宮内庁や皇宮警察の職員ら約600人が整然と並び、拍手で見送った。

皇居正門を出てすぐの皇居前広場では、詰めかけた人々が日の丸の小旗を振ったりスマートフォンを向けたりしながら「陛下」「雅子さま」と大きな歓声を上げた。両陛下は穏やかな表情で手を振って応えられた。パレードの途中で皇后さまが涙をぬぐわれる場面もあった。

パレードでは自衛隊や警視庁、東京消防庁、海上保安庁などの各音楽隊が各所に立ち、1993年の両陛下の結婚を記念して作曲された「新・祝典行進曲」を演奏するなど、沿道はお祝いムード一色に染まった。

両陛下を乗せた車は国会議事堂前や赤坂見附などを経て、ほぼ予定通りの午後3時半ごろ、お住まいの赤坂御所(東京・港)に到着した。赤坂御所正門前では自衛隊の儀仗(ぎじょう)隊約120人が敬礼して迎えた。

東京都渋谷区から夫(49)と訪れた主婦(49)は、平成のパレード時に米国に留学中で見ることができなかったといい「やっと新時代をむかえる感動を味わえた。すてきな音色や歓声が胸に響き、心が躍るような興奮だった」と話した。

江東区の会社員男性(45)は妻(46)と息子(5)とともに観覧した。昼ごろに到着したときは既にごった返していたが、周りの人が気遣って息子を最前列に連れて行ってくれたという。「何十年に一度のお祝い事。息子がもっと大きくなったときに、この日を思い出してもらいたい」と話した。

天皇陛下はパレードに先立つ9日の民間主催の「国民祭典」で、台風の被災者への気遣いを述べられた。台風19号で自宅が床上浸水した宮城県丸森町の会社員男性(52)は10日も自宅の片付けに追われ、テレビを見る暇もなかったという。周囲の住宅からも床を張り替える音が聞こえる日々で「今はまだ余裕がない」と話した。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]