両陛下にこやかに 即位パレード、沿道に11万9000人

「令和」新時代
2019/11/10 5:00 (2019/11/10 18:44更新)
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天皇陛下の即位を祝うパレード「祝賀御列の儀」が10日、東京都心部で行われた。天皇、皇后両陛下を乗せたオープンカーが午後3時ごろに皇居を出発し、約30分かけてお住まいの赤坂御所までの約4.6キロを進んだ。沿道には多くの人が集まり、祝福の歓声を上げた。政府は同日夕、沿道の観覧者数を平成時のパレードより約2千人多い約11万9千人と発表した。

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東京都心の午後3時の気温は16.9度、さわやかな秋の青空の下、パレードは皇居・宮殿の南車寄せからスタートした。天皇、皇后両陛下は秋篠宮ご夫妻や安倍晋三首相らとともに、穏やかな表情で君が代の演奏を聞かれた後、この日のために新調されたオープンカーに乗車。軽快な調べの行進曲が演奏される中、車はゆっくりと動き出した。

車列は皇居正門を通って内堀通りの二重橋前交差点を右折し、国会議事堂方面へ進行。青山通りに出て渋谷方面へ進んだ後、青山一丁目交差点を右折し、同3時半ごろ、赤坂御所正門に到着した。

両陛下が乗車されたのは祝賀御列の儀に合わせて政府が新調したトヨタ自動車「センチュリー」をベースにしたオープンカー。前後には秋篠宮ご夫妻のほか、安倍晋三首相や菅義偉官房長官らの車も連なった。皇宮警察のサイドカーも車列に加わり、皇宮護衛官が警護にあたった。車列は約50台、400メートルにも及んだ。

パレードに先立ち、10日午前7時ごろから沿道付近で警視庁による交通規制が行われたほか、約2.6万人の警察官が都内各所で警備に当たった。

皇居前では多くの人が行列をつくった。先頭にいた千葉県野田市の自営業、渡辺純也さん(34)は「9日午後6時から並び始めた。一生に一度のことなので、両陛下をこの目で見てお祝いしたい」と語った。

陛下の即位に当たり、5月の「剣璽等承継の儀」や「即位後朝見の儀」、10月の「即位礼正殿(せいでん)の儀」や「饗宴(きょうえん)の儀」などの関連儀式が続いてきた。国事行為として行われるのは祝賀御列の儀が最後となる。当初は正殿の儀の当日に実施予定だったが、政府が台風被害への対応に万全を期すとして延期していた。

11月14、15日には、陛下が即位後初めて五穀豊穣(ほうじょう)や国の安寧を祈られる大嘗祭(だいじょうさい)がある。宗教的性格を持つため、政教分離の観点から国事行為ではなく皇室行事として行われる。

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沿道の人たちに手を振る天皇、皇后両陛下(10日、東京都港区)

沿道の人たちに手を振る天皇、皇后両陛下(10日、東京都港区)

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