左手首痛などで鈴木は9月末から1カ月、試合を休んだ。練習量は多いときの3分の1。2週前の復帰戦は予選落ちしたこともあって、欲張らず「できることをしっかり。自分に期待しない」のがプラスに働いている。
多少のミスも「練習してないからしょうがない」。これまでになく「無理をせず、気楽にできている」という。スコアのことは考えず毎ホール、ティーショット、セカンドをどこに打っていけばバーディーをとれるかだけに集中してプレー。この日ベストの65は、あくまでその結果らしい。
2番で左右に切れる4メートルを決め、流れをつかんだ。次のホールでは、難しい下り5メートルを沈め3連続バーディー。15番は9メートルのバーディーパットをねじ込んだ。18番(パー5)で第3打をピンそば60センチに絡めると「あんなに寄るとは」。思わず笑みがこぼれた。この日グリーンを外したのは3回だけで、パット数は2日連続26。ショット、パットともさえている。
2位ロペスに3打差をつけ、「完全優勝」を果たした前週から5ラウンド続けて首位。14勝のうち10勝は逃げ切り勝ちで、米ツアー初優勝も手の届くところにある。ただ、追っ手もふだんとは違う。「米ツアーはすごく伸ばす選手が多い。優勝のチャンスは他より高いと思うけど、あまり考えていない」。最終日は「ゼロからのスタート」。優勝は意識せず、5、6アンダーを目標にプレーする心づもりだ。
(吉良幸雄)
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