保釈取り消しの男逃走 片手錠で護送車両から、東大阪
相次ぐ被告逃走

2019/11/9 8:21 (2019/11/9 12:37更新)
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9日午前4時ごろ、大阪府東大阪市新町18の路上で、保釈取り消しによって大阪地検が身柄を確保し、護送中だった男が車両から逃走した。地検や大阪府警が行方を追っている。大阪地検では10月30日にも、地検岸和田支部で保釈取り消し後に収容予定の被告が逃走する事案が発生。地検が収容の在り方を巡って対策を進めていた。

大植良太郎被告が護送中の車両から逃走した現場付近(9日午前、大阪府東大阪市)=共同

地検によると、男は覚せい剤取締法違反と大麻取締法違反の罪で公判中の大植良太郎被告(42)。4月に保釈が認められたが、判決が言い渡される9月の公判に複数回出廷しなかったため、今月7日に保釈が取り消されていた。

地検によると、大植被告を府警河内署から仮留置予定だった枚岡署に車両で護送中、被告が「手錠がきつい」と申し出たという。検察事務官が手錠をかけ直そうと左手の手錠を外したところ、走行中に暴れ始め、車両のドアが半分開いた状態になったため、車を停止。大植被告がドアを開け、右手に手錠が掛かったまま逃走した。

護送には検察事務官3人が付き添っており、大植被告はワゴン車の最後部の座席に座っていた。付き添いの事務官のうち1人が被告の隣に乗車していたという。

大阪地検の上野暁総務部長は9日、「護送中の逃走事案が発生し、逃走されたことは遺憾。できるだけ早く、被告人を収容したいと考えている。現在警察と協力しながら被告人の身柄の確保に全力を尽くしている」とコメントした。

地検によると身長は171センチのやせ形で、丸刈り。逃走時は紺色のシャツと迷彩柄のズボンを着用し、はだしだった。

現場は花園ラグビー場から東に1キロ弱の国道170号沿い。

収容手続き中の被告が逃走する事案は先月末に発生したばかりだった。大阪地検岸和田支部(大阪府岸和田市)で、自動車運転処罰法違反罪などに問われ、収容予定だった被告の女が、出頭後に車で逃走した。

この事案を巡っては岸和田市内の小中学校に事件の概要が伝わったのが、発生から約2時間半後で、地検が事件を公表したのは発生の約5時間後だった。地検は当初「近隣住民への特段の危険はないと判断した」としたが、岸和田市などからは事案の公表に時間を要したことについて批判の声が上がっていた。

今回、大阪地検は東大阪市に事案発生から約2時間後の午前6時10分ごろに連絡したという。

保釈が取り消されるなどして被告が逃走する事件は各地で続いている。神奈川県愛川町では6月、保釈中に窃盗罪などで実刑が確定した男が収容を拒否。検察事務官らに刃物を見せて逃げ、4日後に逮捕された。

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