バイデン氏調査「首脳会談の条件」、米政府関係者が証言

トランプ政権
北米
2019/11/9 6:24
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【ワシントン=中村亮】ウクライナをめぐるトランプ米大統領の不正疑惑に関し、政権が首脳会談の「前提条件」として、ウクライナ政府に野党・民主党のバイデン前副大統領の不正調査を求めていたとホワイトハウス関係者が証言したことが8日、分かった。トランプ氏が安全保障協力を求めるウクライナの弱みにつけ込んで政治的利益を得ようとした疑いが深まりそうだ。

ビンドマン陸軍中佐は現役のホワイトハウス関係者で初めて非公開証言に応じていた=AP

議会下院の情報特別委員会は8日、米国家安全保障会議(NSC)のウクライナ担当アレクサンダー・ビンドマン陸軍中佐の証言記録を公開した。首脳会談を取引材料に使ったとの証言は別の外交官の説明と合致する。ホワイトハウス関係者も同じ認識を示したことで、軍事支援停止だけでなく首脳会談の見送りをちらつかせてバイデン氏の調査を迫ったことが濃厚になった。

ビンドマン氏は首脳会談に対する見返り要求に関し、マルバニー大統領首席補佐官代行も把握していたと証言した。別の外交官がマルバニー氏と協議し「首脳会談には調査が必要だ」との結論になったという。トランプ氏の最側近の一人が見返り要求に関与したとすれば、政権が外交政策を悪用したとの批判が強まるのは確実だ。

トランプ氏が電話でウクライナのゼレンスキー大統領にバイデン氏の調査を直接求めたことについてビンドマン氏は「誤った行為」と批判した。外国政府に選挙支援を求めたと捉えられかねないからだ。ビンドマン氏はホワイトハウス法律顧問に電話協議のやりとりを報告した。

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