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イタリア大手銀の損失隠し、野村元幹部らに有罪判決

イタリア大手銀行のモンテパスキは1472年創業の名門だったが=ロイター

【ベルリン=石川潤】イタリアの裁判所は8日、同国の大手銀行、モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ(モンテパスキ)による損失隠しに関与したとして、同行や野村ホールディングス、ドイツ銀行の元幹部ら13人を有罪とする判決を下した。野村に9150万ユーロ(約110億円)、ドイツ銀に6800万ユーロ相当の罰金や資産差し押さえを命じた。ロイター通信などが伝えた。

損失隠しは野村とドイツ銀が2009年に提供した複雑なデリバティブ(金融派生商品)取引を通じて行われた。この取引によってモンテパスキは20億ユーロを超える損失を隠したとされる。

ロイター通信によると、野村とドイツ銀はそれぞれ判決に対する不満を表明。野村は「控訴を含めた対応」を検討しているという。

モンテパスキのジュゼッペ・ムッサーリ元会長が最も重い7年6月の禁錮、野村の欧州地域の元最高経営責任者(CEO)サディック・サイード氏も4年8月の禁錮が言い渡された。いずれも控訴する可能性が高い。

モンテパスキの事件は欧州債務危機の損失とあわせてイタリアに金融不安をもたらした。モンテパスキは17年に公的支援を受けることになり、イタリア中銀の監督責任を問う声も高まった。ポピュリズム(大衆迎合主義)の政党が腐敗したエリートへの反発をあおる材料にもされた。

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