茨城大など、競走馬のふんで肥料 持続可能な農業へ

2019/11/8 20:06
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茨城大学は民間と組みサラブレッドのふんから良質な肥料を作る「サラブレッド堆肥エコシステムプロジェクト」を始めた。日本中央競馬会(JRA)の美浦トレーニングセンターがある茨城県美浦村周辺から出る馬ふん由来の肥料を通じ、霞ケ浦の水質汚染の抑制や地域の農産物のブランド向上を狙う持続可能な農業の実現を目指す。

サラブレッドのふんでつくった肥料を本格的に事業にするプロジェクトが始動した(31日、茨城県つくば市)

参画するのは茨城大と「つくば牡丹園」を運営するリーフ(つくば市)、農事組合法人大地のめぐみ(阿見町)。

美浦村周辺には約40の競走馬育成牧場があり、1日に30トンの馬ふんが出る。サラブレッドはドーピング検査が厳しく、ふんには抗生物質などが含まれておらず安全な有機物として農業に活用できる点に着目。作物に対する即効性と土壌の保水力などの改良効果を備えた肥料を製品化した。

大地のめぐみがこの肥料で複数の野菜を栽培したところ、丈夫に育つので栽培管理が楽で虫がわかないなどの利点があった。荻島光明専務理事は「サラブレッド野菜としてブランド化し、農業を守る」と話す。

現在はつくば市内のホームセンター1店舗で市販しているが、今後は事業を本格化し、農家などに拡販する。「まず近隣5市町村で、出てきた作物がなぜおいしいのかなどの研究に結びつけながらプロジェクトを動かしたい」(茨城大の黒田久雄教授)という。

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