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JR北海道の最終赤字3億円、連続赤字もコスト減に手応え

JR北海道が8日発表した2019年4~9月期の連結決算は、最終損益が3億8800万円の赤字(前年同期は11億円の赤字)と2期連続の赤字だった。修繕費など経費負担が重く、鉄道運輸収入やホテル事業などの伸びで補えなかった。20年3月期通期は値上げで営業収益は増えるものの、損益予想は据え置く。

売上高にあたる営業収益は3%増の855億円だった。4~5月の10連休による押し上げ効果にくわえ、札幌市と新千歳空港をつなぐ快速列車「快速エアポート」が好調で鉄道運輸収入が371億円と6%伸びた。18年は台風や北海道胆振東部地震後に需要が急減した反動もあった。

北海道新幹線の運輸収入は目標を1%割り込む50億5千万円だった。1日あたりの利用人員は見通しに比べ100人少ない5500人止まり。7~8月の利用が振るわなかった。

営業損益は149億円の赤字(前年同期は170億円の赤字)。運輸業は傘下のバスやレンタカー事業が好調で部門の営業赤字額は12億円減った。札幌駅の商業施設「JRタワー」やホテル事業も収益を伸ばした。

経常損益は6億9100万円の黒字(同1億7600万円の赤字)と、同期間としては2期ぶりの黒字を確保している。経営安定基金の運用益は長引く低金利など利回りの悪化で1割減ったが、営業赤字の削減効果で補った。

通期の業績見通しは営業収益を前期比1%増の1733億円と、従来予想に比べて6億円積み増した。10月1日に運賃を引き上げたことで増収効果を見込んでいるが、採算は悪化しそうだ。391億円を見込んでいた営業赤字や112億円の経常赤字、17億円としていた最終黒字は予想を据え置いた。

同日発表した4~9月時点の主要6課題の達成状況をみると、北海道新幹線や訪日客取り込みが目標に届かなかった。観光列車の運行やホテルや不動産事業の拡大、コスト削減といった4項目を合格点とした。

北海道レールパス発売額は目標を15%下回る6億9千万円。日韓関係の悪化などが影響した。記者会見した綿貫泰之常務は「10月下旬に新規就航したタイの格安航空会社(LCC)など新千歳発着で増便した路線の乗客を取り込んでいく」と話した。観光列車「風っこ そうや」は1列車あたりの乗車効率が70%と想定を10ポイント上回った。

ホテル事業は部門売上高が目標を2%上回る46億円だった。不動産業もJRタワーを中心に各種イベントが好評で、部門売上高は目標を2%上回る129億円だった。入居するテナントの総売上高も478億円と計画から2%上ぶれた。

年2億円を目指しているコスト削減は対象を増やしており、目標の達成が見えてきた。

(高橋徹)

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