元担当医、二審も無罪 組長収容巡る虚偽診断書

2019/11/8 17:06
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暴力団組長の収容を巡り病状照会に虚偽の回答をしたとして、虚偽診断書作成・同行使の罪に問われた「康生会武田病院」(京都市)の元担当医、全栄和被告(64)の控訴審判決が8日、大阪高裁であった。樋口裕晃裁判長は無罪とした一審・京都地裁判決を支持し、検察側の控訴を棄却した。

樋口裁判長は判決理由で、被告が組長を重篤な心室性不整脈と診断した根拠について、過去の心電図検査の結果など判断のための根拠がないわけではないと指摘。「診断根拠には脆弱性が認められるが、医師としての経験に基づく推論をした」とし、虚偽には当たらないと判断した。

被告は2016年1~2月、暴力団山口組淡海一家の総長、高山義友希受刑者(62)に関する病状照会に「心室性不整脈はかなり重篤」などと虚偽の回答書を提出したとして起訴された。

高山受刑者に関する虚偽の回答書を作成したとして、京都府立医大病院の前病院長ら2人も虚偽有印公文書作成などの疑いで書類送検されたが、京都地検は17年12月、嫌疑不十分で不起訴処分にした。

全被告は判決後、「医師の判断に対して、捜査機関の都合から無理筋の構図が作られ、多大な負担を負うことになったのは極めて理不尽」とのコメントを出した。〔共同〕

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