試験炉燃料、10億円分無用 原子力機構

2019/11/8 16:49
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廃炉が決まった日本原子力研究開発機構大洗研究所(茨城県大洗町)の材料試験炉(JMTR)について会計検査院が調べたところ、運転再開の見通しが立たない状況でウランの購入契約を結び、燃料を製造していた。

燃料はJMTR固有の仕様でそのままでは他に転用できず、検査院は約10億9千万円が無駄になったと指摘した。

JMTRは原発の燃料や構造材の耐久性の試験などが目的の原子炉で1968年に運転を開始。老朽化に伴う改修のため2006年8月に停止した。運転再開を模索したが、東京電力福島第1原発事故を受けた新規制基準への適合が耐震力不足などで困難になり、16年9月に廃炉が決まった。

機構は12年9月、施設の安全性確認などのため再開時期を未定とする運転計画を提出。この時点で2年分以上の未使用燃料の在庫があり、新たに製造する必要はなかったのに、取引先の企業に燃料製造を指示し、米国とウラン購入契約を結んでいた。機構は「(燃料は)加工するなどして他の原子炉への活用を検討する」としている。

〔共同〕

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