「現代の名工」に150人

2019/11/8 16:43
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厚生労働省は8日、工業技術や衣服、建設など各分野で卓越した技能を持つ150人を2019年度の「現代の名工」に選んだと発表した。

選ばれたのは半導体のメッキ処理工法を確立した福井市の化学メッキ工、清川敏男さん(61)、多様な日本髪の結い方に通じ、芸妓(げいぎ)・島原太夫(たゆう)の髪を唯一結うことのできる京都市の美容師、山中惠美子さん(90)ら。

メッキ加工は精密機器に内蔵される電子部品に金やニッケルなど金属の薄い膜をまとわせ、耐久性や機能性を高める。清川さんは化学反応を利用した「無電解メッキ」と呼ばれる技法でハンダ付けの際の接合強度を高めることに熟達している。

加工工程は今や機械化されたが、メーカーの厳しい要望に応えるには溶液の細かい調整が必要で経験と発想がものをいう。発注企業に卸すまで数年かけて試作を重ねることも。高い安全性が求められるハイブリッド車の半導体では開発に約11年を費やした。清川さんは「失敗が続く期間はつらいが、顧客が喜ぶ製品を作れた時に何よりの高揚を感じる」と話す。

現代の名工の表彰制度は技術者の地位や技能水準の向上を図るのが目的で、都道府県や業界団体の推薦があった人から選んでいる。〔共同〕

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