中国、追加関税の打撃鮮明 10月、対米輸出16%減

米中衝突
貿易摩擦
中国・台湾
2019/11/8 16:12
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【北京=原田逸策】中国と米国の貿易が低迷している。10月の対米輸出は前年同月比16%減の357億ドル(約3兆8千億円)で、輸入も同14%減の93億ドルだった。7カ月連続で輸出と輸入がそろって前年同月の水準を下回っており、米国の追加関税による打撃が鮮明になっている。

中国からの対米輸出は対中関税の影響で減っている(中国・青島市の港)=ロイター

対米輸出は4月から7カ月連続、輸入は昨年9月から14カ月連続の前年割れとなった。昨年7月に貿易戦争が始まって以来、大豆など米国からの輸入が先行して減ったが、足元では輸出の減少幅の大きさが目立つ。結果として、対米国の貿易黒字は前年同月比17%減の264億ドルに減った。

原因は追加関税だ。例えば、9月に15%の追加関税がかかったテレビの9月の輸出は6億6千万ドルで、前年同月と比べて43%も減った。今年5月までに25%の追加関税がかかった家具の輸出も9月は前年同月比37%減の5億9千万ドルに落ちこんだ。10月も同様の傾向が続いているとみられる。中国が発動済みの追加関税の撤廃にこだわるのはこうした背景がある。

対米貿易の縮小は中国の貿易全体の足を引っぱる。10月の貿易全体の数字をみても、輸出は前年同月比1%減、輸入は同6%減だった。中国は10日までの日程で第2回の国際輸入博覧会を上海で開催中だが、内需減退を映して輸入の減少が続く。

中国では輸出は製造業の設備投資の先行指標とされる。輸出の低迷が続けば、製造業の投資意欲も盛り上がらず、景気低迷が長引く恐れがある。

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