欧州ミタル、最終赤字続く 鋼材需要見通し下方修正

環境エネ・素材
ヨーロッパ
2019/11/8 1:46
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【フランクフルト=深尾幸生】鉄鋼世界最大手の欧州アルセロール・ミタルが7日発表した2019年7~9月期決算は、最終損益が5億3900万ドル(約590億円)の赤字だった。前年同期は8億9900万ドルの黒字。最終赤字は4~6月期に続いて2四半期連続。需要低迷による鋼材の値下がりと原料の価格上昇が響いた。

ミタルは2019年の欧州での鋼材需要を前年比3%減に再度下方修正した(ミタルのベルギーの製鉄所)=ロイター

売上高は10%減の166億3400万ドル。粗鋼生産量は2220万トンと5%減った。平均鋼材価格は11%下落した。EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)は61%減の10億6300万ドルだった。

地域別では北米と欧州が営業赤字だった。出荷が減ったうえ、平均鋼材価格がそれぞれ12%下がった。欧州市場を巡っては、製鉄所運営からの撤退を4日に政府に通告したイタリアでの製鉄事業の損失も続いている。

ミタルは19年の鋼材需要の見通しを下方修正した。欧州市場は8月の時点で18年比1~2%の減少に下方修正していたが、3%減に切り下げた。0~1%増加とみていた北米は0.5~1%のマイナスに見直した。

独立国家共同体(CIS)と中国は上方修正したが、世界全体では0.5~1.5%の増加から0.5~1.0%増へと上限を下げた。

ミタルは需給バランスを修正するために5月以降、欧州の生産能力の1割に相当する規模の減産に入っている。12月まで続け、20年1月以降は市場環境をみながら継続するか判断する。

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