道路陥没事故から8日で3年 博多駅前、開業2年遅れ

2019/11/7 19:24
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福岡市のJR博多駅前で起きた道路の大規模陥没事故から8日で丸3年。原因となった福岡市地下鉄七隈線(天神南―橋本)の天神南から博多への延伸工事は、事故現場のトンネル掘削工事が今年7月に再開され、9月に終了した。ただ、事故が響いて延伸開業は2022年度と、当初予定より2年遅れる見通しだ。

 福岡市地下鉄七隈線の延伸工事中に、博多駅近くで発生した道路の大規模陥没事故の現場(2016年11月8日)=共同

事故による追加工事が響き、延伸区間の建設キロは約1.4キロにもかかわらず総事業費は約587億円と一般的な地下鉄の建設費を大きく上回る。市の担当者は「今後の工程も安全第一で慎重に進めたい」としている。

事故は16年11月8日早朝に起きて陥没部分は長さ約30メートル、幅約27メートル、深さ約15メートルに及び、停電も一時発生。国の第三者委員会は、トンネル上部の岩盤層が想定より薄く、地下水による圧力がかかって多くの亀裂が発生したことが原因とした。

市交通局によると、地下水や土砂が流れ込んだトンネルからの水抜き作業は今年4月に完了し、土砂も9月末までに撤去。事故現場のトンネル掘削は、もろい岩盤を硬くする改良工事をしたり、地下の状態を監視する計測機器を増やしたりする対策を施した上で、トラブルなく終えた。現在はトンネル内の構造物の建設などを進めている。

事故の影響で休業を余儀なくされた事業所や店舗などへの補償は、大成建設などの共同企業体(JV)が全額負担。補償を終えたのは10月末時点で446件、計約6億5千万円に達しており、ほぼ完了しているという。

延伸開業後は住宅街が広がる福岡市西南部の沿線から博多へ乗り換えなしで行かれ、所要時間は14分短くなる。延伸区間の途中で、複合商業施設「キャナルシティ博多」の近くに駅を新設する。〔共同〕

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