殺害故意否定の自供書開示 滋賀、呼吸器外し再審

2019/11/7 18:45
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滋賀県東近江市の湖東記念病院で2003年に起きた呼吸器外し事件の再審を巡り、殺人罪で懲役12年が確定し、服役した元看護助手西山美香さん(39)が逮捕前、亡くなった患者の人工呼吸器を故意に外していないとする自筆の自供書を作っていたことが7日、弁護団の証拠開示などで分かった。

県警はこの自供書や、患者が他殺ではなくたん詰まりで死亡した可能性を指摘する医師の所見が記された捜査報告書などを捜査段階で検察に送っておらず、再審公判に向けた協議中の今年7月、117点の新たな証拠を検察側に渡した。

弁護団は「全ての証拠が捜査段階で検察に送られ検討されていれば、西山さんは有罪にはならなかったはずだ」と批判している。

弁護団によると、自供書は西山さんが任意で県警の捜査を受けていた04年7月に作成。「(患者に)布団を荒っぽくかけた時、何かに触れたと思った。その後、呼吸器のアラームが鳴ったが放置した」などと記していた。

西山さんの確定審では「故意に呼吸器のチューブを外して男性を殺害した」とする自白調書が有罪の根拠とされた。17年の大阪高裁の再審開始決定は、供述に目まぐるしい変遷があり「虚偽の自白をした可能性がある」と調書の信用性を否定した。〔共同〕

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