東レ、B787減産「業績への影響は不可避」

2019/11/7 16:46
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東レの阿部晃一副社長は7日の決算会見で米ボーイングが中型機「787」を減産することについて「ボーイング側から正式連絡は来ていない」としつつ「事実なら業績への影響は避けられない」と述べた。東レは主翼や胴体など機体の主要部分向けの炭素繊維複合材を独占供給している。減産による工場の稼働率低下などの収益性の悪化に懸念を示した。

記者会見する東レの阿部副社長(7日、東証)

ボーイングは中国の需要減などを背景に787の生産ペースを2020年後半から2割落とし、現状の月産14機から12機にする方針を明らかにしている。阿部副社長によると「787の減産についての正式な情報は入っておらず、対応を始めた段階だ」と説明。その上で「19年度中の業績の影響は想定していない」とも述べた。

一方で2度の墜落事故を起こした主力機「737MAX」の出荷停止の影響については「炭素繊維複合材の使用量は少なく影響は限定的だ」(阿部副社長)という。

東レが同日発表した19年4~9月期の連結営業利益は前年同期比8%減の716億円だった。売上高は同6%減の1兆1223億円。米中貿易摩擦の長期化や中国経済の減速による繊維や化学品の市況悪化と販売減が響いた。

一方で炭素繊維複合材事業は営業利益が107億円と前年同期比で80%増えた。スポーツ用途に加え風力発電設備の羽根材などの一般産業用途の需要の伸びが寄与した。18年夏にオランダの炭素繊維加工会社テンカーテを買収して4~9月期として初めて連結対象としたことも利益を押し上げた。(後藤宏光)

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