横浜港のココア粉輸入、全国トップ 定温倉庫で保管

2019/11/7 16:30
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横浜税関のまとめによると、横浜港における2018年のココアパウダーの輸入量は7512トンと、27年連続で1位だった。輸入量は全国の4割を占める。立冬にあたる8日は一般社団法人の日本記念日協会が認定した「ココアの日」。普段はなかなか入る機会がないココアパウダーの保管倉庫を取材した。

ほかの食品に匂いが付かないように、ココア専用倉庫となっている

訪れたのは横浜港・大黒ふ頭にある「アベ 大黒埠頭物流センター」。3階の保管倉庫に片岡物産(東京・港)が輸入するココアパウダーがぎっしりと積まれている。中に入るとココアの香りが強烈に漂う。「匂いが付くため他の食料品と一緒に保管できない」(同社)といい、ココア専用の倉庫だという。

倉庫内の温度は夏でも15度を超えない程度に抑えている。カビの発生を防ぐほか、ココアパウダーには油分が多く含まれており、品質的に熱に弱いそうだ。

最近はココアパウダーから作る高カカオチョコレートが人気なこともあり、19年1~6月の横浜港におけるココアパウダーの輸入量は前年同期比14%増の3845トンだった。カカオ豆の大手加工工場があるオランダとマレーシアからの輸入で全体の9割程度を占める。

ココアはポリフェノールが豊富に含まれるなど、健康にもいいとされる。片岡物産の力石尚武次長は「ココアブームは4~5年に一度起こる」といい、今後の需要拡大を期待する。

横浜税関によると、横浜港は食品原料を取り扱ってきた歴史が長く、ココアパウダーの保管に適した定温倉庫が点在する。立地的にも関東地区のココア・製菓会社などの工場への運送が便利なため、輸入が多いようだ。

倉庫内で取材を進めるうちに、鼻がココアの香りにすっかり慣れていた。取材後、服にはしばらくココアの香りが残っていた。

(宮川克也)

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