三菱地所など、昇降機にコンテンツ配信 新会社設立

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2019/11/7 12:31
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三菱地所はスタートアップ企業と新会社を設立し、オフィスビルや商業ビルのエレベーター(昇降機)の中で飲食店などの情報を配信する事業を始めたと発表した。プロジェクターで映像を映し出すことで、液晶の端末を使う類似サービスと比べて大画面の映像をみられるようにした。今後2年間に大都市圏を中心に5000台の昇降機に映像配信する環境を整える方針。

三菱地所が東京都大田区のビルの昇降機で始めたコンテンツ配信の様子

三菱地所は4月、不動産とIT(情報技術)を融合した新規事業の立ち上げなどを目的に「DX(デジタルトランスフォーメーション)推進部」を新設。昇降機内でのコンテンツ配信はその第1弾で、まず東京都大田区と豊島区の2つのビルの計6台の昇降機で開始した。

乗り物でのコンテンツ配信は、日本では電車やタクシーが中心だが、中国では「昇降機を使うケースが増えている」(三菱地所)という。昇降機向けのコンテンツサービスを手がけているスタートアップ、東京(東京・千代田)と三菱地所が共同出資会社、スペースモーション(同)を設立、事業化した。出資比率は三菱地所が51%、東京が49%。

昇降機内部の扉の上部に厚さ1ミリメートル程度の特殊なシートを張って40~50インチ相当の「画面」を作り、正面のプロジェクターからコンテンツを流す。映像は扉が閉まっているときにだけ配信されるようセンサーで制御する。三菱地所は地元の観光名所や人気の飲食店、天気やニュースとともに広告を配信し、収益化する。

三菱地所によると、ビルオーナーから、建物の保守点検工事や防災訓練の情報などが入居者に的確に伝わっているかを心配する悩みが寄せられているという。同社はこうした情報をコンテンツに盛り込むことを条件に、プロジェクターの設置をオーナーに依頼する。将来は広告収入をオーナーとシェアすることも「検討したい」(三菱地所)としている。

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