日本マイクロソフト(日本MS)は2019年11月6日、IT(情報技術)ベンチャーのSun Asterisk(サンアスタリスク、東京・千代田)と協業し企業の新規事業創出支援に乗り出す。日本MSのクラウドサービスとベンチャー企業支援で培ったサンアスタリスクの事業化ノウハウを組み合わせ、新規事業の企画立案からIT人材の手配、システム開発、PoC(概念実証)、実用化の課題抽出、事業化までを支援する。
サンアスタリスクは12年創業のITベンチャーで、企業のスマートフォンアプリの受託開発や未上場スタートアップ企業の事業開発支援などを手掛ける。これまでの開発実績は300件あまり。日本のほかベトナムなどに、1300人規模のITエンジニアやデザイナーといった人材を抱える。
19年6月にはスタートアップ企業の事業創出支援に特化したサービス「スタートアップスタジオ」を開始。創業期の出資からIT人材の手配、事業設計、システム開発、PoC、マーケティング、法務や人事といった事務までスタートアップ企業が必要とする機能や人的・経済的資源をトータルで提供する。これまでに4件のスタートアップを立ち上げた実績を持つ。
デジタルトランスフォーメーション(デジタル化による事業変革、DX)に注目が集まりPoCに取り組む企業が増えているが、PoCに時間や予算をかけすぎたり検証すべき内容が曖昧だったりして事業化に至らないケースが多い。日本MSはサンアスタリスクの知見を基に、DXに取り組む企業がスムーズに新規事業を創出できるよう支援する。
(日経 xTECH/日経コンピュータ 玉置亮太)
[日経 xTECH 2019年11月6日掲載]