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仕事帰りに「ブラサカ」を 体験会好評、企業研修も

 日本ブラインドサッカー協会が実施している競技の体験会(10月10日、東京都新宿区)=共同

2020年東京パラリンピックを来夏に控え、ボールから鳴る音を頼りにプレーする視覚障害者向けの「ブラインドサッカー」の競技団体が、平日夜に実施している体験会が好評だ。目隠しして視覚に頼らないことで、周りの人とのコミュニケーションの重要性を学ぶきっかけにもなり、研修に取り入れる企業が年々増えている。

「こっちです」「もう少し右!」。東京都新宿区の多目的ホールで開かれた体験会。アイマスクをしたキッカーがボールをコーンに当てる練習中、アドバイスをする参加者の声が響いていた。

ブラインドサッカーは1チーム5人で、キーパー以外は目隠しをする。周りをフェンスで囲んだフットサルコートを使用し、ボールからは鈴のような音が鳴る。04年のアテネパラリンピックから正式種目に採用された。

都内で月に数回開かれる体験会は1回2時間ほど。輪になった数人がボールを投げて回し、内側にいる見えない状態の人が音や指示を頼りにボールを触りに行くなど複数のメニューをこなす。

10月中旬に参加した東京都中野区の会社員、川本拓也さん(25)は「周りの人の助けがあると全然違う。自分から伝える大切さを改めて学んだ」。大阪府茨木市から訪れた会社員、栗野修至さん(38)は「声を掛け合うことと、相手の気持ちに立つ必要性を実感した」と満足そうだった。

日本ブラインドサッカー協会は幅広い普及を目指し、14年に体験会を開始。当初は1回の参加者が10人に満たない日もあったが、現在は申し込みが定員の20人を超える日も。19年3月までに計3千人以上が参加した。

職場のチームワーク向上を目的に研修で活用する企業も多い。協会は12年から講師派遣のプログラムを開始し、昨年度は66の企業と団体の計約4800人に実施した。同僚との信頼関係構築などに有効だとして毎年利用する会社もあるという。

同協会D&I事業部の剣持雅俊部長は「見えないからこそ、互いの意思疎通が重要になる。多くの再発見があるので、たくさんの人に体験してほしい」と話す。〔共同〕

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