NYタイムズ電子版、有料読者300万人突破

2019/11/7 1:33
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【ニューヨーク=清水石珠実】米新聞大手ニューヨーク・タイムズの電子版の有料会員数が、ニュース関連の電子版としては初めて300万人の大台に乗せた。9月末時点での有料会員数は319万7千人で、3カ月間で20万9千人増えた。トランプ米大統領のウクライナ疑惑や英国の欧州連合(EU)離脱などを巡る報道が関心を集め、米国内外で読者が増えた。

NYタイムズは有料読者が300万人を突破=ロイター

6日に発表した2019年7~9月期決算で明らかにした。同決算で売上高は前年同期比3%増の4億2850万ドル(約470億円)となったが、純利益は同34%減の1642万ドルとなった。電子版有料読者の増加が貢献して売り上げは伸びたが、広告収入の縮小やコスト増が響いて減益となった。紙媒体向けの広告にとどまらず、デジタル広告収入(5%減)も伸び悩んだ。前年同期は大型受注が入り、デジタル広告収入を押し上げていたという。

ニューヨーク・タイムズのマーク・トンプソン最高経営責任者(CEO)は決算会見のなかで「ほかの多くのメディア媒体同様、デジタル広告分野では需給の乱高下に悩まされている」と語った。10~12月期もデジタル広告が縮小するとの見通しを出したことで、同社の株価は一時、大幅に下落した。

一方、7~9月期に有料読者は順調に増えた。通常月額15ドルの購読料を一時的に割り引くなどの販促活動が奏功した。英国やカナダなど英語圏での読者獲得にも力を入れ、米国外での有料会員数は50万人を超えた。「25年までに米国外の有料読者200万人を目指す」という新しい経営目標も発表した。

ニューヨーク・タイムズは、ニュース以外のコンテンツでも有料化を加速し、収入増につなげる努力を進めている。クロスワードや料理レシピのスマートフォン向けアプリを含めたデジタル関連の有料会員は、前年同期比31%増の405万3千人となった。

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