ゼロックスがHPに買収提案 3兆円規模

エレクトロニクス
北米
2019/11/7 1:10 (2019/11/7 9:46更新)
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HP本社(米カリフォルニア州パロアルト市)

HP本社(米カリフォルニア州パロアルト市)

【ニューヨーク=中山修志】米事務機器大手ゼロックスが米パソコン・プリンター大手HPに買収を提案した。HPが6日の声明で、5日に提案を受けたと明らかにした。ゼロックスは5日に富士フイルムホールディングスとの合弁事業の解消を発表。富士ゼロックスの株式売却で得た資金をM&A(合併・買収)に充てる考えを示していた。買収額は3兆円規模になるとみられる。

【関連記事】 米ゼロックス、M&Aを加速 富士ゼロ株売却資金で

HPは提案の詳細を明らかにしていない。5日の株価終値に基づくHPの時価総額は約270億ドル(約2兆9000億円)で、ゼロックスの時価総額約80億ドルを大きく上回る。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、ゼロックスは現金と株式交換の組み合わせによりHPの時価総額を上回る金額での買収を検討していると報じた。富士ゼロックス株の売却によって富士フイルムホールディングスから得る約23億ドルに加え、金融機関からも借り入れの承認を取り付けたという。

ゼロックスは世界的なペーパーレス化の流れから事務機器の販売が低迷し、2018年12月期の売上高は前の期に比べ4%減の98億ドルにとどまった。一方、HPはノートパソコンなどの販売が好調で、18年10月期の売上高は同12%増の585億ドルとゼロックスの約6倍の規模だ。

買収の実現には両社の株主の賛同が必要になる。ゼロックス株の10%超を保有し、富士フイルムによる買収に反対した著名投資家のカール・アイカーン氏の意向も影響しそうだ。HPの声明に先だってゼロックスによる買収の可能性が報じられたのを受けて、6日の米株式市場でHPの株価は前日比6%高で取引を終えた。ゼロックス株も4%高と買われた。

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