マツリカ、3億7000万円調達し営業支援ソフト地方展開

2019/11/6 18:18
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クラウド営業支援ソフトのマツリカ(東京・品川)は地方展開を本格的に始める。

マツリカのソフトは、画面上のカードを操作することで感覚的に営業案件を管理できる

NTTドコモ伊予銀行が運営するベンチャーキャピタル(VC)などから資金を調達しており、人工知能(AI)を活用した予測機能などを強化して地方の中小企業の営業効率化を支援する。

NTTドコモ・ベンチャーズ、いよぎんキャピタル、DNXベンチャーズ、SMBCベンチャーキャピタルを引受先とする第三者割当増資で3億7000万円を調達した。

さらに複数の地方銀行などとも出資の協議を進めており、年内に総額5億円を調達する予定だ。

マツリカは2015年に設立された。カード形式で感覚的に営業案件を管理できるクラウド営業支援ソフト「Senses(センシーズ)」を16年に開始。メールソフトから案件情報を自動で取り込めるなど、データ入力の負担を軽減しているのが特徴。今年10月時点の利用企業数は1300社を突破している。

クラウド営業支援ソフトは米セールスフォース・ドットコムなど海外勢が強い分野で、日本企業の市場シェアは低いとされる。

このためマツリカは調達資金でAIを活用した分析機能に力を入れる。過去の営業案件の成功・失敗事例をAIに学習させ、類似の企業が現れた場合、いつどのようにアプローチすればよいかを助言する機能を提供している。

今後は類似度の根拠を出したり、その案件を進めるのに足りないものやどんな行動が必要かを予測したりする機能を開発する。

これまで地方はほとんど開拓できておらず、関東以外の顧客は「2~3%にとどまる」(同社)という。

今回新たに出資を受けた株主とは業務提携の協議も進めており、例えばドコモが持つ全国の拠点網との連携や、伊予銀行が抱える地元企業にマツリカのソフトを対面やセミナーで紹介することなどを検討する。

現在約60人の従業員数は21年までに200人に増やす。同社では社員の遠隔勤務を広く認めており、大阪府や沖縄県で働く社員もいるという。

黒佐英司代表取締役は「蓄積した営業データの量と質では競合他社に負けない。売上高は年3倍のペースで成長させたい」と話している。

(鈴木健二朗)

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