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業績ニュース

ソフトバンクG、赤字7000億円 「投資判断まずかった」
7~9月最終

2019/11/6 23:06
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ソフトバンクグループが6日発表した2019年7~9月期の連結決算(国際会計基準)は最終損益が7001億円の赤字(前年同期は5264億円の黒字)と同社の四半期では過去最大となった。10兆円を運用する「ビジョン・ファンド」などファンド事業で1兆円弱の損失が発生した。多額の資金を投じて投資先に規模を追求させる戦略を修正し、企業統治(ガバナンス)など規律や収益も重視する。

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「投資の判断がまずかった。高すぎた。反省しなければならない」。6日記者会見した孫正義会長兼社長はシェアオフィス、ウィーワークの運営会社米ウィーカンパニー関連の投資損失が本体で47億ドル(約5000億円)、ファンドで34億ドル発生したと明らかにした。

同社はファンドを通じ人工知能(AI)関連のトップ企業に資金を投じてきた。業績をけん引してきた投資事業でウィーの上場に失敗し、一転して巨額赤字となった。決算について孫社長は「ぼろぼろ」と評した。

ファンド事業の7~9月の営業損益は9702億円の赤字だった。ビジョン・ファンドを17年に立ち上げて、四半期で初の赤字となった。

米ライドシェア、ウーバーテクノロジーズなど上場した企業の株価も下落し、未公開企業も含めて投資する約90社のうち25社で評価損を出した。株式の評価益と実現益で2兆円近く積み上げてきたファンドの累積利益は1.2兆円に減った。

孫社長はウィーの失敗について、過大評価とともにガバナンスをあげた。投資先の統治に問題があり、上場市場に受け入れられなければ、売却して実現益を出せずファンドには死活問題になる。

今後は投資先企業に収益性とガバナンスを求める。孫社長は「投資ガイドラインをもとに見直すように徹底する」と話した。企業の現金収支を「押さえていく」とし、上場についても従来ほど急がない考えを示した。

ビジョン・ファンドの2号ではソフトバンクG自身の資金で投資を始めたことを明らかにした。まだサウジアラビアなど1号の主要投資家は投資を決めていない。孫社長は「反省はしているが、萎縮はしていない」と投資拡大の姿勢を示した。

同日、米通信子会社スプリントとTモバイルUSの合併を米連邦通信委員会(FCC)が承認したと発表した。州当局との訴訟を残すが、連結子会社ではなくなり、投資会社化が一段と進む。

ソフトバンクGの4~9月期の純利益は50%減の4215億円。アリババ株の売却に伴う利益を4~6月に1.2兆円計上した貯金が大きかった。保有株の価値はアリババ株などの上昇で28兆円と8月上旬に比べ2兆円増えた。

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