大嘗祭、古代回帰が本義 岡田荘司・国学院大名誉教授
大嘗祭を考える
[有料会員限定]
11月14~15日に天皇が行う大嘗祭(だいじょうさい)について、各方面の意見を聞く。今回は岡田荘司・国学院大名誉教授。
――平成の大嘗祭前に、当時は主流だった民俗学者・折口信夫の「秘儀」説に異論を唱えられました。
天皇が天孫降臨神話のニニギノミコトのように寝具の真床覆衾(まどこおぶすま)にくるまって「天皇霊」を身につけるという説ですね。折口さんは1928年(昭和3年)に「大嘗祭の本義」で真床覆衾説...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り6985文字