パナソニック、液体の品質検査向けチップの量産技術開発

2019/11/6 17:07
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パナソニックは液体物の品質検査などに使われるガラス製「マイクロ化学チップ」の量産技術を開発した。デジタルカメラレンズの生産技術を応用し、従来よりも安価で高品質な商品を作る。マイクロ化学チップは液体を流し込む回路が刻み込まれた数センチメートルほどの基盤で、巨大な装置がなくても水質検査などができるとして注目されている。

回路を彫り込んだ高温の金属をガラスにプレスし、生産する。

これまで量産されていたチップは樹脂製が主流。安価な反面、ガラス製よりも劣化しやすい欠点があった。

現在は主に研究施設などで使われている。将来的には配管に設置し水道水の品質を確認したり、プールの塩素濃度を測定したりする用途が見込まれる。人の目で確認する必要がないほか、災害時などに破損した水道管を通った水を飲めるかすぐ確認できるといった利点がある。

2020年度以降の量産化を目指す。大量生産には高温高圧の金型でガラスをプレスし、形状を転写する「ガラスモールド」と呼ばれる技術を使う。パナソニックはデジタルカメラのレンズ生産に使っていた。回路を彫り込んだ高温の金属板をガラスに押しつけて作る製法で、従来のように1枚ずつ回路を刻み込む手間が省ける。

1枚あたりの価格は数千~数万円を見込む。ガラス製の従来品は3万~5万円程度だった。「将来的には1枚1000円程度を目指す」(同社)という。

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