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「ポケモンGO」米ナイアンティック、AR技術外部提供

【シリコンバレー=奥平和行】スマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」などの開発を手がける米ナイアンティックがソフト開発の基盤を外部企業に広く提供する。6日(米国時間)からホームページで申し込みを受け付ける。外部企業と協力してAR(拡張現実)を活用したソフトを増やし、技術の普及に弾みをつけたい考えだ。

ARは現実の景色にコンピューターで生成した画像などの情報を重ね合わせる技術で、ナイアンティックが2016年に提供を始めたポケモンGOは世界でヒットした。こうした作品を通じて蓄積した地図作製や画像認識、景色と画像を違和感なく重ね合わせる技術などを外部に提供し、ARを活用したゲームなどを作りやすくする。

同社は18年に開発基盤を外部に提供する方針を決め、ソフト開発コンテストを開いた。こうした取り組みの効果が確認できたため、20年から一定の条件を満たす企業などを対象に広く提供することにした。1000万ドル(約11億円)のファンドも設け、外部企業による開発を後押しする。

開発企業の取り込みに向け、収益確保の手段も増やす。従来は大手外食チェーンなどを対象に、ゲームを使って集客する仕組みを提供していた。年末までに米国で中小企業もこうした仕組みを活用できるようにするほか、国外でも提供先を広げることを検討する。

ARはスマホなどに使う新たな技術のひとつとして注目が高く、米調査会社のマーケッツアンドマーケッツによると世界の関連市場は25年に850億ドルまで拡大する見通しだ。17年の約20倍の水準となる。ナイアンティックはポケモンGOなどの成功により、こうした成長市場でいち早く存在感を高めた。

ただ、アップルやグーグルといった米IT(情報技術)大手も成長分野の取り込みを急いでいる。世界で多くの利用者を抱えるスマホの基本ソフト(OS)を基盤として活用し、ARのソフトを開発しやすい環境を整えている。豊富な資金力やソフト開発企業との強固な関係も強みだ。

5日に米サンフランシスコの本社で取材に応じたジョン・ハンケ最高経営責任者(CEO)は「(特定の基本ソフトに依存しない)クロスプラットフォームが当社の強みだ」と説明した。また、ARに特化していることやファンイベントの開催などにより多くのプレーヤーと強い関係を築いていることもIT大手との競争で有利に働くとの考えを示した。

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