血液でアルツハイマー診断 1滴でも、名古屋市立大

2019/11/5 19:33
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名古屋市立大の道川誠教授(神経生化学)らのグループは5日、微量の血液からアルツハイマー病の早期診断ができる可能性がある検査法を発見したと発表した。グループは本格的な臨床研究を進め、2~3年以内に実用化したいとしている。

グループによると、アルツハイマー病は発症の20年以上前からアミロイドベータ(Aβ)というタンパク質が脳内で蓄積することが原因の一つとされ、蓄積が進んでしまうと治療の効果が出にくいため、発症前の早期診断が望まれている。

Aβが蓄積しているかどうかは現在、陽電子放射断層撮影装置(PET)や、脳脊髄液を採取する検査で調べているが、費用が高いことや患者の負担が大きいことが課題となっている。

グループは、培養した脳内の細胞にAβを投与すると、細胞から出る「フロチリン」というタンパク質の量が減ることに着目。健常者とアルツハイマー病患者、発症の前段階である軽度認知症が確認された人ら計72人の血液に含まれるフロチリン濃度を調べた。

すると、アルツハイマー病患者は健常者より濃度が平均で約40%低く、PET検査でAβの蓄積が確認され、発症が懸念される軽度認知症の人も約25%低下。軽度認知症でも蓄積がない人は低下していなかった。

フロチリンは血液1滴でも検出可能のため、道川教授は「誰でもどこでも検査できるような手法を開発したい」と話している。

〔共同〕

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