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業績ニュース

アサヒ、一転最終減益、今期2度目の下方修正 為替・長雨響く

企業決算
2019/11/5 20:30
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アサヒグループホールディングスは5日、2019年12月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比6%減の1420億円になりそうだと発表した。今期2度目の下方修正で、微増だった従来予想の1515億円から一転減益見通しとなる。円高の逆風に加え、7月に長雨の影響で飲料需要が大幅に減少した。

発表前時点でのアナリストの純利益予想の平均(QUICKコンセンサス)は微増の1517億円だった。純利益の減少を受け、期初に定めた配当性向に沿って年間配当は100円とする。前期比では1円増、従来予想比では6円減となる。

売上高に相当する売上収益の見通しは前期比2%減の2兆870億円と従来比335億円引き下げた。国内の酒類事業では、業務用が想定より振るわず、3%減の8866億円と156億円引き下げる。消費増税の影響は駆け込みと反動減でほぼ帳消しとなりそうだ。

大きな減収要因となるのが円高だ。アサヒGHDはビール世界最大手のアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ベルギー)から買収した欧州事業を傘下に持つ。対ユーロで1円円高は39億円の減収要因になる。年間平均の想定レートは現状の水準並みの1ユーロ=121円と昨年比で9円強円高になる。オーストラリアドルの想定レートも円高方向に見直し、円高の影響全体で減収要因は555億円に上る。

本業のもうけを示す事業利益も4%減の2120億円と95億円引き下げる。コスト増で飲料事業の事業利益が336億円と10%減るのが響く。7月に長雨の影響で販売が前年比26%も減少。挽回を狙った宣伝費や、工場間での商品のやりとりのコストがかさんだ。事業利益率は8.9%と1ポイント強下がる。

国際事業では、欧州を中心にイタリアの「ペローニ」やチェコの「ピルスナーウルケル」などのブランドが浸透。円高の影響で円換算の売上収益は6965億円と2%減るが、注力している高価格帯の商品の構成比が増えたことで、事業利益は微増の1011億円を確保し、利益率は14.5%と約0.4ポイント改善する。

7月にはインベブから、豪州事業を約1.2兆円で買収することで合意した。縮小に歯止めがかからない国内ビール市場への依存度を落としながら、海外で利益成長を目指す戦略を続ける。

一方、韓国での日本製品不買運動は逆風だ。財務省の貿易統計では、9月の対韓国ビール輸出額は前年同月比で99.9%減だった。アサヒGHDは韓国単独の業績は開示していないが、海外事業に占める割合はそれほど大きくないもよう。業績への影響は限定的とみられるが、8年連続で守ってきた韓国内の輸入ビールでのシェアトップの座を守るのは難しそうだ。

同日発表した19年1~9月期の連結業績は、売上収益が2%減、純利益は3%減の1128億円だった。

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