インドネシア、7~9月5%成長 3四半期連続の減速

アジアBiz
2019/11/5 16:21
保存
共有
印刷
その他

【ジャカルタ=鈴木淳】インドネシア中央統計局は5日、7~9月期の実質国内総生産(GDP)の伸び率が前年同期比で5.02%だったと発表した。伸び率は4~6月期から小幅に減速し、3四半期連続での減速となった。米中貿易戦争で世界経済の先行きに不透明感が出るなか、インドネシアでも経済の減速が鮮明になってきた。

自動車販売は2ケタ減で推移する(ジャカルタ南部のショッピングモール)

ジョコ政権は2019年通年の成長目標を5.3%としているが、目標達成は難しくなった。世界銀行は通年の成長率を5%と予想している。

インドネシアは中国を中心とするアジアの製造業の供給網(サプライチェーン)に十分に組み込まれていないため、当初、米中貿易戦争の影響をあまり受けないとされていた。ただ、世界景気の悪化懸念から資源価格が下落したことで、石炭やパーム油を主力産品とするインドネシアへの悪影響も大きくなりつつある。

ベトナムなど東南アジアの周辺国は中国の代替生産地として国外からの投資を集め、経済成長につなげている。インドネシアは投資手続きの遅さなどがネックとなり、こうした特需を取り込めていない。

10月に2期目に入ったジョコ政権は成長を加速させるために、電気自動車など高度な製造業の誘致や、鉄道や港湾などの大型インフラへの投資呼び込みを進める。輸出を伸ばして貿易収支を改善する青写真を描くが、天然資源頼みの経済構造からの脱却は遅れている。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]