20年目の東京フィルメックス、再び困難越え開催

文化往来
2019/11/12 2:00
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オープニング作品として上映されるロウ・イエ監督「シャドウプレイ」

オープニング作品として上映されるロウ・イエ監督「シャドウプレイ」

アジアの独創的な作品を紹介する映画祭、東京フィルメックスが今年で20年目を迎える。オフィス北野に代わって昨年スポンサーになったばかりの木下グループが今夏に撤退。再び困難に直面したが、新たな協賛企業を集め、例年並みの規模での開催にこぎつけた。23日~12月1日、東京の有楽町朝日ホールなどで開く。

コンペでは海外の映画祭で高い評価を受けた新進作家の新作10本を上映する。中国のペマツェテン「気球」、韓国のパク・ジョンボム「波高」などフィルメックスでおなじみの監督の新作のほか、人材育成プログラムのタレンツ・トーキョー出身のカンボジアのニアン・カヴィッチ、シンガポールのアンソニー・チェンの作品も入った。日本からは中川龍太郎「静かな雨」、広瀬奈々子「つつんで、ひらいて」が選ばれた。審査員はイランの女優ベーナズ・ジャファリ、香港の監督・脚本家シュウ・ケイら。

特別招待の開幕作品はロウ・イエのミステリー「シャドウプレイ」、閉幕作品は在米アジア人を描くウェイン・ワンの「カミング・ホーム・アゲイン」。ペドロ・コスタ、ジャファル・パナヒ、ハイファ・アル=マンスールの新作も特別招待する。イラン映画史に残るダリウシュ・メールジュイ「牛」、ホウ・シャオシェン「フラワーズ・オブ・シャンハイ」、キン・フー「空山霊雨」のデジタル修復版も見逃せない。

20回目にあたり歴代受賞作の人気投票も実施。上位5作のうち現在上映可能なロウ・イエ「ふたりの人魚」、ヤン・イクチュン「息もできない」、内田伸輝「ふゆの獣」を上映する。

IT関連企業のコネクションズと映画制作のシマフィルムが新たに特別協賛する。市山尚三ディレクターは記者会見で「動員が2万人前後の映画祭を理解してもらうのは難しかった。来年も今年の規模は維持したい」と語った。

(古賀重樹)

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