対ブラジルODA60周年、人材交流拡大へ

2019/11/5 10:24
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【サンパウロ=外山尚之】日本からブラジルへの政府開発援助(ODA)開始から60周年を記念する式典が4日、サンパウロで開催された。世界最大の日系人コミュニティーを擁するブラジルに対し、日本は累計4400億円を超える支援を実施してきた。国際協力機構(JICA)の北岡伸一理事長は「日本とブラジルをつなぐパイプをもっと太くする必要がある」と述べ、今後は両国の人材交流に力を入れる意向を示した。

ブラジル側から感謝状を受け取る山田大使(右)とJICAの北岡理事長(左)(4日、サンパウロ)

日本政府は1959年にブラジルに対し農業分野で協力を開始。その後、資源開発や保険・医療、治安、インフラ改善など様々な分野で支援を深めてきた。JICAの佐藤洋史ブラジル事務所長は式典で、アマゾン熱帯雨林の違法伐採を防ぐシステムの開発や第三国協力など、近年は協力分野を拡大していることを紹介した。

日本のODAにより農業に向かない酸性の土壌で不毛の地と呼ばれた「セラード」を世界最大の食料生産拠点に変えたことや、交番制度の導入はブラジルでも高く評価されている。式典に出席したサンパウロ州軍警察のエレナ・サントス大佐は「日本から哲学やマネジメントを学び、犯罪の低減といった成果を上げた」と演説。ブラジル側から、山田彰駐ブラジル日本大使と北岡氏に感謝状が贈呈された。

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