ラガルドECB総裁「ドイツ、必要なら動く国」 ベルリンで秋波

2019/11/5 6:44
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【ベルリン=石川潤】欧州中央銀行(ECB)のラガルド新総裁は仕事はじめとなる4日、ベルリンを訪問し「ドイツは(欧州のために)必要ならば動く準備ができている国だ」と語った。欧州経済が減速するなか、ECBの金融政策は限界に近づきつつある。ラガルド氏は欧州最大の経済大国であるドイツが財政政策などで積極的に役割を果たすように改めて期待をにじませた。

記者団の質問に答えるECBのラガルド新総裁(4日、フランクフルト)=ロイター

11月1日に就任したばかりのラガルド氏は4日夜、ショイブレ元独財務相を表彰するパーティーであいさつした。「(ショイブレ氏は)欧州の中のドイツ」を体現しており、ドイツは自由や民主主義の指針となるだけでなく、欧州の理念を支えるために必要ならば動く国だと持ち上げた。

ドイツに対しては国内外で財政出動を求める声が高まっているが、メルケル政権は慎重姿勢を崩していない。独政界の重鎮でかつて欧州債務危機を共に戦ったショイブレ氏を前に、ドイツに改めて秋波を送ったかたちだ。

前任のドラギ総裁は2011年の就任早々に金融緩和に動いたが、ラガルド氏に残された緩和カードは少ない。ドイツの財政政策などの協力をいかに引き出すかが課題になっている。ラガルド氏によると、今回のパーティー出席は国際通貨基金(IMF)専務理事時代に決まったものだった。

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