VW、欧州最大EV工場稼働 メルケル首相「未来の礎石に」

2019/11/4 23:32 (2019/11/4 23:56更新)
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【ツビッカウ(ドイツ東部)=深尾幸生】独フォルクスワーゲン(VW)は4日、ドイツ東部のツビッカウ工場で電気自動車(EV)の戦略車「ID.3」の量産を始めた。同工場は2020年夏にガソリン・ディーゼル車の生産をやめ、EV専用工場に転換する。22年には6車種、年間33万台を生産する欧州最大のEV工場になる見通しだ。

メルケル首相はEVの普及を加速させる考えを示した(4日、独東部ツビッカウ)

VWが量産を始めたEV「ID.3」(4日、独東部ツビッカウ)

量産開始式典にはメルケル首相も出席した。「ドイツ自動車産業の未来のための礎石となる」と持ち上げた。30年に国内EV保有台数を700万~1千万台に増やすため、充電設備を100万カ所設置することを、とりまとめ中の気候変動対策に盛りこむことに意欲を示した。

VWはツビッカウ工場をEV専用工場に転換するため12億ユーロ(約1450億円)を投資。9月に発表した、ディーゼル車並みに価格を抑えたEV「ID.3」を皮切りに、傘下の独アウディなどを含む複数ブランドのEVを生産する。

現在生産している「ゴルフ」などのツビッカウでの生産は20年6月に打ち切る。年産30万台規模の大規模工場をガソリン・ディーゼルエンジン車100%からEV100%に切り替えるのは世界でも例がない。

VWのヘルベルト・ディース社長は式典で「VWの新しい歴史が始まる。EV以外では気候変動との戦いには勝てない」と力をこめた。

VWは28年までに世界で2200万台のEVを販売し、22年までに欧中米の8つの工場でEVを生産する計画を掲げる。ツビッカウはそのモデル拠点とする。8千人の従業員にEV生産に向けた研修を実施するほか、ロボットの大規模導入による生産工程の自動化も進める。

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