中国輸入博、5日開幕 150カ国の3000社が出展

米中衝突
貿易摩擦
2019/11/4 17:46
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【上海=原田逸策】中国が各国から輸入する商品を展示する中国国際輸入博覧会が5日、上海で開幕する。150を超す国・地域から3千社余りが出展する。開幕日には習近平(シー・ジンピン)国家主席が基調講演する。米国との貿易戦争が続くなか、中国は購買力の大きさを見せつけたいが、景気減速が足かせになる。

中国国際輸入博覧会の会場となる建物とマスコット(上海、10月)

輸入博は2018年11月に続いて2回目。輸入に的を絞った国際博覧会は非常に珍しい。各国の企業が商品やサービスを並べ、中国の国有企業や地方政府が購入する。展示面積は東京ドーム8個分にあたる計36万平方メートルと18年より2割広い。10日までの期間中に50万人の購買担当者の来場を見込む。18年の成約額は578億ドル(約6兆円)だった。

米国のトランプ政権が中国の対米貿易黒字を批判したのを受け、習主席が17年5月に提唱した。結果として貿易戦争は避けられなかったが、中国は18年の輸入博で購買力を誇示。習氏は「向こう15年でモノを計30兆ドル、サービスを同10兆ドル輸入する」と公約した。

ただ、その後の景気減速で中国の輸入は低迷している。今後は追加関税による生産拠点の移転が進みそうだ。「世界の工場」の地位が揺らげば、生産財の輸入が落ちこみ、習氏の公約も達成がおぼつかなくなる。

19年の輸入博には習氏のほか、フランスのマクロン大統領も出席する。主要7カ国(G7)のトップが出席するのは初めて。中国もフランスを「主賓国」として手厚くもてなす。日本からは牧原秀樹経済産業副大臣が出席する。米国は政府高官の派遣を見送った。

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