首里城再建へ広がる輪 寄付、那覇市に2億円超

2019/11/4 16:27 (2019/11/4 23:29更新)
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報道陣に公開された首里城の奉神門。北側の屋根が焼け、骨組みのような木材がむき出しになっている(4日午後、那覇市)=共同

報道陣に公開された首里城の奉神門。北側の屋根が焼け、骨組みのような木材がむき出しになっている(4日午後、那覇市)=共同

火災で正殿などが焼失した首里城(那覇市)の再建に向け、募金の呼び掛けが広がっている。同様にシンボルが被災した自治体、世界遺産関連、姉妹都市など沖縄との関係性はさまざまで、「応援する気持ちを届けたい」とエールを送る。

熊本県は火災当日の10月31日、県庁などに募金箱を設置。2016年の熊本地震で熊本城が被災しており、担当者は「心のよりどころである城を失う気持ちは変わらない」。県は城の復旧ノウハウを提供する意向だ。

那覇市の姉妹都市である宮崎県日南市は11月1日、市役所などに募金箱を設けた。世界文化遺産の富岡製糸場がある群馬県富岡市、高野山真言宗総本山・金剛峯寺がある和歌山県高野町も募金を呼び掛けている。兵庫県姫路市の姫路城では城の入り口に募金箱を5日から置き、見学者らに協力を呼び掛ける予定だ。

設置された募金箱にお金を入れる女の子(4日、那覇市)=共同

設置された募金箱にお金を入れる女の子(4日、那覇市)=共同

動きは海外の沖縄県人会でも。沖縄県によると、米ハワイ州の有志がインターネットで再建資金を募っている。米シカゴや英国、オーストラリア・シドニーの県人会でも、イベントなどを通じて寄付を集められないか検討中という。

沖縄県と那覇市は、ふるさと納税制度を活用するなどして寄付金を募集。那覇市がふるさと納税仲介サイト「ふるさとチョイス」上で資金を募ったクラウドファンディングへの申込額は4日午後、目標の2倍に当たる計2億円を超えた。

衛藤晟一沖縄・北方担当相は4日、首里城を視察して「必要な予算があれば必ず計上する」と話し、全国からの寄付の申し出について「国民の声や思いを結集できるシステムを作る」と強調した。

衛藤氏の視察に合わせて報道陣にも現場が公開された。正殿は焼け落ちて見る影もなく、周辺には焦げたにおいが漂っていた。2000年の九州・沖縄サミット首脳会合で夕食会場になった北殿は全焼し、屋根瓦も激しく焼損していた。

火元とみられる正殿北側の瓦の撤去はほぼ終了し、沖縄県警などは5日から本格的に現場を調べる。〔共同〕

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