せかい旬景 中東初のサッカーW杯開幕まで3年(カタール)

コラム(国際)
中東・アフリカ
2019/11/8 22:00
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2022年のサッカーW杯に向けて建設が進むスタジアム(カタール・ルサイル)

2022年のサッカーW杯に向けて建設が進むスタジアム(カタール・ルサイル)

中東カタールは秋田県ほどの面積で人口は300万人弱、小国ながら液化天然ガス(LNG)の輸出で経済発展を遂げてきた。近年は国際的なスポーツ大会の誘致が盛んで、首都ドーハでは今年9月末から陸上の世界選手権が行われた。3年後の2022年には中東初のサッカーワールドカップ(W杯)も開催される。日中は強い日差しが降り注ぎ、高温多湿な同国。過酷な気候の中、どのように大会を運営するのか世界から注目が集まっている。

陸上世界選手権の男子20キロ競歩でドリンクを手にする金メダルを獲得した山西利和選手(手前中央)

陸上世界選手権の男子20キロ競歩でドリンクを手にする金メダルを獲得した山西利和選手(手前中央)

真夜中に行われた女子マラソン

真夜中に行われた女子マラソン

9月27日から10月6日まで行われた陸上の世界選手権。日が沈んでも蒸し暑く、海沿いの道路で実施されたマラソンや競歩は過酷なレースを強いられた。暑さを考慮してスタート時間は深夜となったが、女子マラソンではそれでも気温が30度を超えたため途中棄権する選手が相次いだ。ドーハの惨状は2020年東京五輪にも影響を及ぼす。暑さを懸念した国際オリンピック委員会(IOC)はマラソン・競歩の会場変更を提案し、開幕9カ月前にして札幌開催が決まった。

男子50キロ競歩でレース中に座り込む選手

男子50キロ競歩でレース中に座り込む選手

ドーハ中心部から北に車で30分ほどのルサイルではW杯決勝戦を開催予定の8万人が収容できる大規模なスタジアムの建設が進んでいる。一目見ようと訪れると、スタジアムの骨組みが姿を見せ始めていた。これまでW杯は6~7月に開催されてきたが、暑さを考慮して11月21日から12月18日までの日程に決まった。11月なら月平均気温が20度台まで下がり、選手への影響を抑えられるためだ。

ハリファ国際競技場で稼働する冷房システム。丸い穴から冷たい風が吹き出ていた

ハリファ国際競技場で稼働する冷房システム。丸い穴から冷たい風が吹き出ていた

競技会場の一つ、ドーハのハリファ国際競技場には選手や観客が涼しく過ごせるように冷房システムが設置されていた。トラックの周囲に丸形の送風口が設置され、冷たい風が吹き出す仕組みだ。陸上の世界選手権のトラック競技でも同競技場が使われた。冷房システムが稼働してくれたおかげで快適に取材することができた。サッカー出場各国の熱戦を前に、中東ならではの暑さとの闘いが繰り広げられているようだ。

(写真映像部 山本博文)

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