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八村、主力級の貢献 NBAで最高の滑り出し
スポーツライター 杉浦大介

2019/11/4 3:00
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開幕から4試合ではすべて2桁得点を記録し、平均18.0得点、7.0リバウンドという好成績……。ワシントン・ウィザーズの一員としてプレーする八村塁の米プロバスケットボールNBAキャリアは、まずは最高のスタートを切った。

層の薄いウィザーズで、八村はルーキーながら主力級の働きをしている=共同

層の薄いウィザーズで、八村はルーキーながら主力級の働きをしている=共同

「(これほど順調なことには)少し驚いています。サマーリーグで見た頃には、少しスロースターター気味だなと感じました。しかし、今ではゲーム開始直後から快適そうにプレーしていますね」

ワシントンDCの地元紙、ワシントン・ポストのウィザーズ番記者であるキャンディス・バックナーもそう述べる。八村は若手選手ばかりでプレーレベルの落ちるサマーリーグでも平均19.0得点をマークしたが、プレーのクオリティーは開幕後の方が確実に上だろう。今季はやや層の薄いウィザーズで、ルーキーながらすでに主力級の働きをしているといってよい。

6月のドラフトでウィザーズが八村を1巡目全体9位で指名した際、「指名順が上すぎる」という声も少なからず聞こえてきていた。そんな一部からの過小評価を覆し、日本人ルーキーがいきなり貢献できている理由はどこにあるのか。

「基本に忠実で、とても落ち着いていて、正しいプレーの方法を知っている選手という印象だ。コート上でも必要以上のことをやろうとしていない。カレッジで3年間を過ごし、しっかりした指導を受けてきたことが伝わって来るよ」

■21歳と思えない冷静なプレー

10月30日、ウィザーズとの対戦で八村をマークしたヒューストン・ロケッツのPJ・タッカーはそう語っていた。NBAでも8年目を迎えた34歳のベテランの言葉通り、序盤戦での八村は21歳とは思えないほど冷静にプレーしている。ポストプレー、中間距離のジャンパーといった武器を的確に使いこなし、黙々と自身の仕事をこなしていることが早い時期からの成功につながっているのだろう。

八村はポストプレー、中間距離のジャンパーといった武器を的確に使いこなしている=AP

八村はポストプレー、中間距離のジャンパーといった武器を的確に使いこなしている=AP

ウィザーズが八村の長所を理解し、無理をさせていないのも大きい。入団当初、現代のNBAの潮流にならい、ウィザーズは八村を3ポイントシュートが得意ないわゆる「ストレッチ4」で起用するとみられていた。しかし、八村のロングシュートがまだ発展途上とみると、無理に3ポイントに特化させず、カレッジ時代から得意だった中間距離のジャンパーを打たせている。最初の4戦では2ポイントのシュートが55%という高確率で決まっているおかげで、八村もより快適にプレーできているに違いない。

もちろんNBAでのキャリアはまだ始まったばかりで、今後も絶えず適応が要求されるに違いない。4戦目では懸案だった3ポイントシュートも3本決めるなど、少なくともここまでは様々な意味で順調。今後も大舞台で自分を見失わずにプレーを続けられるなら、周囲の期待を上回るほどのプレーを継続する可能性はもう低くないのかもしれない。

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