中国企業、英トーマス・クックのブランド取得

2019/11/2 2:37
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【ロンドン=佐竹実】中国の投資会社、復星集団は1日、破産した英老舗旅行会社トーマス・クック・グループのブランドを取得すると発表した。取得額は1100万ポンド(約15億4千万円)。復星は創業178年のトーマス社の筆頭株主だったが、再建できずに9月に破産させたばかり。世界的に有名なブランドのみを残し、旅行・リゾート事業を拡大させる。

閉鎖した旅行会社トーマス・クックの店舗の前を歩く人(10月、英中部マンチェスター)=ロイター

取得で合意したのは、トーマス・クックの商標、ドメイン名、ソーシャルメディアのアカウント、ホテル「カーサ・クック」のブランドなど。破産した事業自体は含まれないという。復星集団傘下の復星旅遊文化集団は「ブランド取得により、中国人の海外旅行をさらに成長させる」とコメントした。

トーマス・クックは団体旅行の元祖で、世界最古の旅行会社とされる。鉄道の時刻表が有名で、トラベラーズチェック(旅行者用小切手)の草分けとしても知られる。ホテルや航空会社なども抱えていたが、業績悪化で9月に破産していた。

復星は15年にトーマス・クックに出資し、株式の約2割を保有していた。経営難を受けて追加的な資金の拠出の準備もしていたが、再建に至らなかった。著名なブランド名を取り込むことで、旅行事業の成長に生かす戦略にカジを切った。

復星集団はこれまで仏リゾートの「クラブメッド」やギリシャの宝飾ブランド「フォリフォリ」、カナダのサーカス劇団「シルク・ドゥ・ソレイユ」などに資金を投じている。

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