順大医学部入試「過去6年以上、不適切」 第三者委

2019/11/1 19:41
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大学医学部入試で女子や浪人生を不利にする得点操作をした順天堂大(東京)は1日、2018年度までの少なくとも6年間の入試で、裁量の範囲を逸脱した「不適切な取り扱い」で合否判定していたとする第三者委員会(委員長・吉岡桂輔弁護士)の最終報告書を発表した。

順大は18年12月、第三者委の中間報告として17、18両年度で女子や浪人生に一律に不利な扱いをして不合格になった受験生は計約160人だったと発表。今回の最終報告では「少なくとも10年ほど前から批判なく踏襲されていたものであることが推認される」とした。

ただ入試関連の書類が2年間で廃棄されており、不利益な扱いの影響を受けた受験生の特定や対象人数を判断できなかったという。

こうした行為が長期にわたって継続した原因について、最終報告では「(順大内に)不適切であるという認識自体が希薄であった可能性が高い」と指摘した。

再発防止策として順大は19年度の入試では、合否判定の資料における受験者の性別と浪人年数の記載を排除した。ほかにも面接試験の全グループに女性面接官を配置などの改善措置を講じた。第三者委は「公正かつ妥当な方法による入学者選抜の実施に有用な施策である」などと評価した。

20年度以降の入試について、順大は入試制度の継続的な検証や面接試験マニュアルの見直し・拡充の検討を進めており、第三者委は「極めて有用である」と指摘。入試制度の運営に第三者が関与する体制の早期実現に向けた検討を求めた。

順大医学部の不正入試を巡っては、女子や浪人生を不利にする得点操作が行われ、17年と18年入試で本来、合格していた受験生の計48人が追加合格。今春の入試では合格率で女子が男子を逆転して上回る結果になった。

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