北陸電力は1日、NTT西日本と家電量販店「100満ボルト」を運営するサンキュー(福井市)と連携し、省エネ型電気給湯器「エコキュート」の遠隔制御の実証実験を始めると発表した。各社の技術を持ち寄り、太陽光発電量が多い日の日中にエコキュートの稼働を増やすなどして、再生可能エネルギーの有効活用を目指す。
北陸電の需要調整システムと、エコキュートとつながったNTT西日本の家庭用エネルギー管理システムを連携させる。エコキュートは電力の安い夜間の稼働が一般的だが、普及の進む太陽光発電は日中の発電が多い。実証実験では、遠隔操作で太陽光由来の電力が余る日中にエコキュートの稼働を増やす。
家電量販店「100満ボルト」でエコキュートを購入した100世帯を対象に、2020年1月から2月上旬まで実験する。日中の方が電力は高いが、遠隔制御1回につき100円を対象世帯に支給することで利用者の負担はなくなるという。