介助犬育成10年 愛知・長久手の訓練施設が記念式典
手や足に障害がある人の生活を手助けする介助犬の訓練施設「介助犬総合訓練センター シンシアの丘」(愛知県長久手市)が2009年の開所から10年を迎え、1日に記念の式典が開かれた。

センターは国内初の介助犬専門の訓練施設として09年5月に開所し、32頭の育成を手掛けてきた。式典では転倒した障害者のもとに携帯電話を運んできたり、靴下を脱がせたりする動きをスタッフが紹介。普及活動を支える歌手のジュディ・オングさんや、育成に携わるボランティアの人たちに感謝状が贈られた。
施設名の由来にもなった介助犬「シンシア」と暮らした兵庫県宝塚市の木村佳友さんは「一人でも多くの障害者が介助犬と生活できる社会になってほしい」と強調した。
日本介助犬協会が認定した介助犬は現在、全国で65頭。1頭の育成にかかる費用は約250万円で、大半が寄付でまかなわれている。同協会の橋本久美子会長は「皆様の努力で活動が続いてきた。今後もご支援をお願いします」と話した。