イラク大統領、総選挙の早期実施を表明

2019/11/1 17:27
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【カイロ=飛田雅則】イラクのサレハ大統領は10月31日、一院制の国会議員選(総選挙)を早期に実施すると表明した。首都バグダッドなどで続く大規模な反政府デモを受けた措置で、若者らの政治参加を広げる新たな選挙関連の法律を整備してからという条件付きの声明だ。デモに参加する市民らは生活苦の改善を訴えており、サレハ氏の声明で混乱が収まるかどうかは明らかでない。

イラクのサレハ大統領=ロイター

サレハ氏は31日のテレビ演説で、新たな選挙法案が来週にも国会に提出されると述べた。「アブドルマハディ首相は、同氏の後任で各党が合意したら辞任する用意があると表明した」とも語った。

イラクでは高い失業率や電力不足などに市民の不満が高まっており、10月初めごろからインターネットで反政府デモへの参加が呼びかけられていた。デモ参加者は、同国の石油収入が一部の政治家らに分配され、市民に行き渡っていないなどと批判している。ロイター通信によると、治安部隊との衝突などで計250人以上が死亡した。

前回の総選挙は2018年5月にあり、第1勢力となったイスラム教シーア派指導者サドル師の政党連合や、シーア派のイランに近い第2勢力のアミリ元運輸相らの政党連合が推したアブドルマハディ氏が同年10月から首相を務めている。

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