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漢方薬のツムラ、中国合弁会社を解散 新規事業見送り

ツムラは2001年の上海津村製薬(写真)に続き、16年に上海医薬集団と合弁会社を設立したが、解散を決めた

漢方薬国内最大手のツムラは、中国の合弁会社を11月以降に解散すると発表した。ツムラは2016年に持ち運びしやすく保存期間も長い中国向けの薬の新規事業を立ち上げる目的で、現地の提携先と新たな合弁会社を設立した。だが、中国政府から薬の生産の認可が得られないため、ひとまず事業化を見送る。

解散するのは「上海上薬津村製薬科技」(上海市)。ツムラの現地法人が49%、ツムラと提携する上海医薬集団の子会社が51%出資している。合弁会社は清算する。20年3月期の業績に与える影響は「軽微」とした。

漢方薬(中国名は中薬)は、中国では刻んだ生薬を煎じて服用するケースが多い。ただ、近年は生薬を分離、濃縮するなどして粒状にした上で、患者に手軽に服用できるようにする新しい製法の薬のニーズが高まっているといい、ツムラも事業化を準備していた。

同社は今年5月に公表した中期経営計画で、22年3月期に中国事業の売上高を40億円にする目標を掲げた。19年3月期の同売上高は「公表していない」が、現状の規模は小さいとみられ、合弁会社の解消は計画の達成に逆風となりそうだ。

ツムラは漢方薬の原料の約8割を中国から輸入している。中国事業の成長を通じて原料の産地とのネットワークを強め、漢方薬の原料の安定調達につなげる狙いもあったとみられる。ツムラと上海医薬は01年に漢方薬の原料を加工し日本に輸出する合弁会社「上海津村製薬」を設立している。

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