QBITロボ、兵庫県西宮市でロボットカフェ
ロボットシステム開発のQBITロボティクス(東京・千代田)はロボットがコーヒーを入れる「ロボットカフェ」の実験を兵庫県西宮市の商業施設「エビスタ西宮」で始める。期間は11月9日から約3カ月の予定。ロボットが無人で飲み物を販売し、集客や接客も担う。

ロボットカフェではロボットアームが注文に応じてマシンで飲み物を作る。カメラで来店客の年齢や表情を認識して声のかけ方を変えたり、店の近くにいる人に購入を促したりする。「声かけ」が売り上げにつながったかを人工知能(AI)で機械学習し、接客が上達する仕組みだ。人の作業が必要なのは材料の補充と機械の保守だけという。
ロボットカフェはUCCホールディングス(HD)の協力で開発した。阪急阪神グループがエビスタ西宮に試験導入し、集客効果や販売実績などを見極める。QBITは工場などで使う協働ロボットを飲食店で活用するためのソフトを開発している。エイチ・アイ・エス(HIS)が運営し、ロボットが接客する「変なカフェ」(東京・渋谷)の開発に携わった中野浩也社長らが2018年に創業した。
(山田遼太郎)