AI研究の最先端 「博士課程は起業のため」
GITAI・古田悠貴氏、ACES・田村浩一郎社長 中編(日経STARTUP X)

スタートアップ
2019/11/8 6:30
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人工知能(AI)スタートアップのACES(東京・文京)を率いる田村浩一郎社長は、AI研究で有名な東大・松尾豊研究室に在籍中の2017年に同社を起業した。ただ「人の行動をデジタル定量化する」という現在の事業を当初から手掛けていたわけではない。当時浮かんだ事業アイデアを実現するため、ひとまず起業し、研究と二足のわらじをはきながら新事業を模索してきた経緯がある。動画配信サイト「Paravi(パラビ)」の日経オリジナル番組「日経STARTUP X」に出演した田村社長は「事業をするために博士課程にいると言っても過言ではない」と話す。

ACESの主要な事業は「ヒューマンセンシング」という動画像解析技術で人の活動をデジタル定量化し、仕事の現場などの効率化・最適化を図るサービスだ。ただ、起業当時の目的は漫画の多言語翻訳技術の開発だった。一時、金融系への就職も考えていた田村社長は、深層学習に興味を抱いて松尾研究室に入った後、せっかくなら気の合うメンバーとアイデアを実現しようと思い立ち事業を起こした。

GITAIの古田悠貴氏(左)とACESの田村浩一郎社長

GITAIの古田悠貴氏(左)とACESの田村浩一郎社長

起業に対する心理的ハードルが低かったのは松尾研究室の風土ゆえ。「ここでは大企業に就職する人は一人もいない。スタートアップを興すか入るかの選択肢しかない」。身近にロールモデルが大勢いる環境が「起業は当然」という意識につながっている。AIの研究も続けていることで、最先端の知見をビジネスに反映しやすいことも、二足のわらじを履いているメリットだと説明する。

(2019年10月10日収録)

全編を動画配信サイト「パラビ」で配信しています
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