FCAのCEO、PSAと統合で「大きな潜在価値解放」

2019/11/1 2:35
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【フランクフルト=深尾幸生】欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)のマイケル・マンリー最高経営責任者(CEO)は31日、アナリストとの電話会見で、仏グループPSAとの経営統合で基本合意したことについて「両社の非常に大きな潜在的な価値が解き放たれる」と述べ、効果に自信を示した。

FCAのマンリーCEOはPSAとの統合効果に自信をみせる=ロイター

マンリーCEOは今後両社で進める統合に向けた作業について「最終合意まで多くの仕事が残っているが、明らかなのは両社にとって非常に説得力があるということだ」と強調した。

FCAが同日発表した2019年7~9月期の決算(継続事業ベース)は、最終損益が1億7900万ユーロ(約216億円)の赤字だった。前年同期は5億6400万ユーロの黒字。欧州の小型車と高級車ブランド「アルファロメオ」の商品戦略見直しなどで13億7600万ユーロの減損損失を計上した。

期中の世界販売台数は9%減の105万台。売上高は1%減の273億2200万ユーロだった。北米で利益率の高い「ジープ」ブランドの大型車の販売比率が高まり、営業利益に相当する調整後のEBIT(利払い・税引き前利益)は5%増の19億5900万ユーロと過去最高を記録した。

地域別では、北米の調整後EBITが20億1000万ユーロと全体を上回った。一方、アジア・大洋州や欧州・中東・アフリカは赤字で、北米の大型車人気に頼る構図が鮮明になっている。

欧州では24年までに車種ラインアップの若返りを進め、低下している工場の稼働率を高める考えだ。マンリーCEOは「PSAと統合でスピードの点からもコストの点からも効果が高まる」と期待を示した。

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