電力大手が法令順守徹底 北陸電は歳暮受け取り禁止

2019/10/31 19:01
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関西電力の役員らが多額の金品を受け取った問題で、31日に開かれた大手電力の決算でコンプライアンス(法令順守)の見直しを表明する企業が相次いだ。北陸電力は全社員で中元・歳暮の受け取りを禁止するほか、東北電力は多額の金品を受け取った場合に会社に届け出をする制度を導入する。関電問題で原子力事業の不信感が高まっており、信頼回復を急ぐ。

北陸電力はこれまで歳暮や中元の贈答品は常識の範囲で受け取っていた。金井豊社長は「(電力業界として)襟を正していく趣旨で、一切の受け取りを辞退させていただく」と強調した。Jパワーは歳暮や中元は原則受け取らないとしていたが、受け取らざるを得ない場合は上司に報告するよう義務付ける。

東北電力は常識の範囲を超える贈答や接待の授受を禁じているが、判断に迷った場合の相談窓口を設ける。多額の金品を受け取ってしまった場合にも届け出やすいような仕組みにする。

原子力担当以外に水力や火力などの部門にも金品の授受がないか調査を広げた。関電と同様の事例はなかったが、同じ問題が起きないように対応を強化した。

中部電力は贈答品授受に関して儀礼の範囲など詳細を含め、規定の策定へ議論を進めている。四国電力の長井啓介社長も「常識の範囲内はファジーになっており、もう少し分かりやすいルールに変える必要がある」と語った。

関西電力はすでに役員が取引先などから中元や歳暮、昇進祝いを受け取らないと決めている。業界団体の電気事業連合会でもコンプライアンスの改善を進めており、中国電力の清水希茂社長は「取り入れるべきものは取り入れる」と語った。

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