パナソニックの松岡氏、GAFA対抗へ縦割り打破を

2019/10/31 17:53
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パナソニックに役員待遇で参画した米グーグルの元バイスプレジデント、松岡陽子氏が31日に日本経済新聞などの取材に応じた。組織がサイロのように縦割り思考になっているとし「サイロ同士を近づけるように手伝いたい」と話した。GAFAのハード強化の動きは「恐れなくていい」とし、利用者目線の製品・サービスづくりで対抗するとの考えを示した。

パナソニックの松岡氏(31日、東京都港区)

松岡氏は17日付でパナソニックにフェローとして入った。現在のパナソニックの商品については「ひとつひとつ感激する」と評価し、商品ごとに組織を分けてきた成果はあるとした。一方で「(サイロが)極端になっている」とも指摘。同社のように家の内外に関わる商品を幅広く手掛ける会社は「世界でもそれほどない」とし、組織を連携させ新しい付加価値を生む必要性を強調した。

松岡氏は米シリコンバレーで働き、「つながる家電」などの開発の司令塔を務める。世界を見渡せば米アマゾン・ドット・コムが電子レンジを開発するなど、IT(情報技術)大手はソフトとハードの垣根を崩そうとしている。松岡氏は「パナソニックは100年かけてここまで来た」と話し、技術や商品の蓄積を競争力にいかす方針だ。

そのための課題としては「ユーザーファーストで考えていないもの」の改革を訴えた。例として、使われない機能も盛り込んだ多機能の電子レンジをあげ、使われるための仕組み作りや機能の選別を進める。

パナソニックは車載電池など企業向けビジネスに軸足を移してきた。松岡氏は「事業の全てがBtoBとなりブランドがなくなるのはよくないと、津賀一宏社長とも話した。事業の価値を上げるには、ブランドをしっかり使った方が良い」と消費者向け事業の重要性を示した。

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